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「描いて解脱」呪詛のようにつぶやき絵を描く日々
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そう、貼り方には異様に種類があるのだということを工芸高校在学時に習ったはずなのだ。

しかしすっかり脳を漂白したかのように名前が思い出せない。いやがんばれ自分。思い出す必要があるのだよ、美和子。


何の貼り方と言われると 「襖の下貼り」 である。
何故襖なのかというと、絵の保存上、下貼りについての最良の方法はそこ此処より「袋貼り」と聞いたからである。では「袋貼り」とはなんぞやの御方にご説明。
袋貼り→四方にのりをぬって貼る。四方以外は糊付けしない。
という貼り方です。

現在ベニヤパネルに茶ちりをべた貼り下処理後、裏打ちした本紙を貼って絵を描くのがわたしの絵画制作準備です。
ただ、ベニヤは本紙を傷める酸性ということ、且つアクがでるという点が二重苦としてあります。
なので「長く保存する」とか「アクを防ぐ」為にパネルに処理をする下貼りが重要になってくるという話なのであります。

大学在学中の記憶をたどれば、藤■飛■君の父君の話というものを又聞きしたところやはりこの時もそうであったが、袋貼りというものが良いと聞く。とりあえず金がないので模造紙&新鳥の子で実践。しかし袋貼りの上に絵を描くというのはどうにも袋貼りの紙が水を吸ってぼこぼこになり平滑な塗りは出来ない。糊付けしたところが裾野となり糊付けされていないところが山状に浮くのである。そして裾野に絵具だまりが出来るのである。

梅■先生に「アク止め効果があるという袋貼りにしたら描きにくいよ」と不平を言った覚えがある。
梅「そうかー?俺はべた貼りパネルに貼って描いているよ。」
私「そうなのーでもさー下貼りしないとサー」
梅「んーよく考えたら、絵はパネルごともって行かれてパネルは戻ってくるよ。」
私「!!。先生はお大臣だからねっ。わかったよ。参考にならないという事が分ったよっ。」

不平を聞いてもらった上に逆切れである。トンデモアリマセン。また使用した紙は洋紙であり美濃紙や細川紙を使ってもいない過去経験はあまり実験データとしても良くないことが分る。とりあえず自分は良い生徒ではなかったことを改めて再認識する。
ま、梅■先生の言っていることは額屋さんや表具屋さんがしつらえなおしてくれるということで、貼替えをお願いできる財があるということなのだった。

では 貧乏不器用ぐうたら作家 若手作家はどうするべきなのか。
とりあえず本紙の貼替えは難しい。なぜなら本紙の水貼りのしなおしというのは膠が完全乾燥後がベストで、完全乾燥には一年かかるらしいと聞く(「神■智行、表具師より聞く」より)。一年おいた後、つるつるの台(合成布)の上で裏面に水を塗って水貼り。絵具ののりが均一でない為素人がやると紙が攣るのに100万ペソ。泣いてもすまない。
更にはパネルに糊付けしていた部分の裏打ち紙はよれよれなので裏打ちからのしなおしも必要になるのが想像できる。素人が裏打ちしなおし?冗談言っちゃいけません。職人芸は職人に。これモットー。財のない人間は職人にうかつに手を出してはいけないのですっ。教訓。
ま、現実的に完成=発表までに一年かかるというのはどうにもこうにも難しい問題のひとつといえるだろう。
では下貼り処理を工夫するという方向を模索してみよう、と足りない頭は考えてみることになったのである。
とりあえず以上で問題が明確に。

「長期保存が可能でアクが本紙に出ず、本紙を(当面)貼りなおさなくてもよい下貼り処理とは」

で、襖の下貼り処理について更に記憶をたどる。下貼り下貼り、検索。
検索結果→うん十年前花の十六歳工芸高校時代の記憶に該当項目あり。

下貼りの糊付け方法にはたくさん種類がある、と。ではこの中にスバラシイ下貼りが出来るものがあるのかもしれない。

・上部だけ糊付けする
・両脇だけ糊付けする
・三方だけ糊付けする。下方は糊付けしない。
あとうろ覚えで袋貼りの中央に少量のりを付けるというのもあったようにも思う。天何とかかんとかと名前があったような・・。こんなにずばらじいことが書いてあった教科書も捨でまじだ。ごめんなさい。だってクロス屋さんや襖屋さんや、表具屋さんや、いんてりあこーでねーたーになれるとおもわなかったんだもん。ひつようないとおもったんだもんっ。

と、幼児化してみても何の解決にもならないことを私は知っているので更に脳内検索。
その他の記憶としては「七回ほど貼る」「予算によって貼り回数が変わる」「貼りが多ければ多いほど金持ちと思え」「断熱材としての意味合いもあった」「梅雨時湿気を吸ってくれるが、膨らむ、よれる」」「下貼り回数が増えると桟が見えなくなるので表面が美しくやわらかい」「上部だけ糊付けする貼り方がある」「風が吹いたらスカートみたいにまくれるってことだよっ」「昔俺は襖貼り等を先生について一般宅に行ってやってみて小銭を稼いだ。これは他に漏らすな。時効だ時効。」「昔のものはよお前らの脳みそでは考えられないほどの工夫が襖一枚でもぎゅっと詰まってんだよ。わかるか?えっ。まあ日本の首都は市川市だって口をすっぱくしても信じないお前らにはわっかんねーだろうがよぅ」
という記憶もでてきた。ありがとう、藤城先生。

「上部だけ糊付けする貼り方」というものに活路を見出してみる。ノビを逃がすことができそう。
とりあえずやってみることにする。
どうなるっ自分。

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