「描いて解脱」呪詛のようにつぶやき絵を描く日々
飽和。
脳ってきっと情報を取り込みすぎると飽和に似た状態になるんだろう、多分。だからちょっと文章が変でも仕方がないんだ。
で、どこで情報を得たって?それはまたまた資料保存器材です。
脳ってきっと情報を取り込みすぎると飽和に似た状態になるんだろう、多分。だからちょっと文章が変でも仕方がないんだ。
で、どこで情報を得たって?それはまたまた資料保存器材です。
「こにちわー」
「キタッ」
「?!」
社長の開口一番の意外な反応におののくが、「キタッ」の理由はあたし達の出で立ちにクレーム有りを告げているのではなく、メールの返事が受け取れていなかったからとのこと。でもそのままお話してくださることになる。いい会社だ、資料保存器材。いい人だ木部さん!しかし作業を滞らせることになりすみません。この恩は一生忘れないようにします。
そしてこの後、木部さんによる三時間半に及ぶ弾丸トークでの講義&質疑応答が始まるのであった。おしっこしたい。
概要は
・劣化要因の種類と劣化サイクル
・劣化の仕組み(科学的な反応)と目に見える症状
・紙、東洋と西洋の違い
・では紙はどうすると劣化要因から守れるのか
・世界へ旅立った表具
等
いやあもう知りたかったことが分かりました!記憶の定着を望むばかりです。
「ここクリスタル、このビラビラがアモルファス。これがついたり離れたりで疲労を起こすわけだ。角質化ね足の踵のここんとこみたいに。」
「おおーっ!」
「これが酸性、でも水溶性のものはアルカリによる洗浄で溶かせる。でも水溶性でないのが残る。カルボなんちゃら、これをどうにかする必要がある。で、水溶性でないものについてアルカリがさらに必要になる。で、これ分は必要。でも時間がたつと酸性化&酸化によって喰われちゃうからねさらにアルカリ分を必要とするわけだ。余分にアルカリをつける。で、こいつで出てきた分を迎撃する。」
「ほぉーっ!」
「国立国会図書館の収蔵のコート紙いっぱい見たけどそんなに悪くない。なぜか。コート剤でサンドイッチされてる分いいんだろうね。じゃ君の言う胡粉を塗った紙とする、それは表面に炭酸カルシウム/アルカリがあるってことだ。で、塗ることにより紙の中に炭酸カルシウムが含まれる。で、外的要因がアタックを仕掛けてくると、でも固体のアルカリは反応しない。でも紙は水分を含んでいる。だからイオン化される。よって反応できる。」
「ふおー!」
木部さん話が上手い。科学的な知識がある上に私達のぬるい頭でも理解できるように伝える話術がある。ズボンのすそでも構わない、つかんで離したくない人だ。
「で、どうしてここへ来たの君達は」
ええ、ええ。そーなんですよ若手作家として装丁の模索にですね、手がかりがないものかと来たんですよ!
我々あまりに不勉強な上に材料に対しても無知でしてね。
と目的をつたえることができる。
「そうか、そうすると、ん、ん」
と、頭を回転させてくれる。知りたかったことを教えてくれた上にさらに欲しいものの手がかりまで検索してくれる。大変にいい人だ。
中性のサイズ剤、装丁・マッティングの今、情報公開されたマッティングのありよう、べベルカッター、桐神話しってる?今の時代枯れた桐って手に入るの?等など驚きの連続。
「これ試薬。これ紙。試薬を塗る。ああこれ結構いい紙だよ」
「!!!」
超垂涎物の紙見本帳に試薬を試薬を試薬を津稀有r つ・け・る・木☆部☆徹!
衝撃が隠せない二人。
「ああ、これうちいつもそうだから。」
「!!!!!!」
何もかもが連続して高速で目の前で展開される。
「これあげる」
「!!!!いいのっ?」
「もらいもんだからいい」
「!!!!(基準はそこなのかっ)」
といいつつ、アルカリ酸性試験試薬ペンタイプをもらう。嬉しい。ニヤリ。
「自分でできるところはやったほうがいいね。信頼がおける装丁屋さんが見つけられるまで、また価格に折り合いがつくまでは。」
「うん、自分でやる!やるやるー!」
何もかもに活路を開いてくださる素晴らしい木部さん。なんて素敵なんだろう。一生ついていきます。ええ足蹴にされてもっ。心酔。離しません。いいひとだー。
「どうぞー。ケーキいかが?」
社長お手自らおケーキを勧めていただく。
滅相もございませんおケーキまで恵んでいただくなんて…
「俺これっ」
「(ぱしっ)」
社長に手をはたかれる木部さん…。
「お客様が先でしょ!まったくこの人はもうっ」
「あ、それすっぱい奴だ俺ヤダ」
懲りてない木部徹(さん)。
さっきまでのかっこよさはどこへ…。
社長自らの進言に甘えておケーキをありがたくいただくことにする。そしてとりあえず仕方がないので二人で木部さんにすっぱいの(おそらく)を残してあげる。
「うぅ」
「すっぱくないよ。(強がり?)でね、何ができるかって言ったらやっぱり情報を残すこと。50年後にはへぇそうだったんだーになるのかもしれない。でもどうやったかの情報がないといけない。何が間違いか分からないから。」
ちょっとまたかっこよく見えてくる。が、木部さんの口の中にはケーキがいっぱい。
「あべりがじんばねひとにはなすんだないの。かびさばにはなしてんの。だばらでんぶはなせんの。ぼんなぼとでぼ。でんぶ。ぼぶはぐだの。ざんでだんだろうで。だばら(ごっくん)まちだいしゅぎだの。」
素晴らしい話だ…。ベトナム戦争の脱走兵についての涙なくしては聞けない話、思想観、宗教観。それらがケーキを頬いっぱいに含んだげっ歯類のような きべとおるさん から発せられる。いや実に感慨深い。
木「また来ていいよ」
ふ「えっ?こんなに長く居座った人間にまた来ていいよって言うの?来ちゃうよ?」
木「社交辞令って知ってる?」
ふ「ぐっ」
とにもかくにもジェットコースターのようでしたが、たった一日で素晴らしい情報を得ることができました。ありがとうございます。とても楽しかったです。頭がよくなったような錯覚が得られました。嬉しいです。また色々分からないことがあるとおもうので付きまといます。これからもくれぐれもよろしくおねがいします。資料保存器材の皆々様ありがとうございました。騒がしくしてすみませんでした。ごめんなさい。
「キタッ」
「?!」
社長の開口一番の意外な反応におののくが、「キタッ」の理由はあたし達の出で立ちにクレーム有りを告げているのではなく、メールの返事が受け取れていなかったからとのこと。でもそのままお話してくださることになる。いい会社だ、資料保存器材。いい人だ木部さん!しかし作業を滞らせることになりすみません。この恩は一生忘れないようにします。
そしてこの後、木部さんによる三時間半に及ぶ弾丸トークでの講義&質疑応答が始まるのであった。おしっこしたい。
概要は
・劣化要因の種類と劣化サイクル
・劣化の仕組み(科学的な反応)と目に見える症状
・紙、東洋と西洋の違い
・では紙はどうすると劣化要因から守れるのか
・世界へ旅立った表具
等
いやあもう知りたかったことが分かりました!記憶の定着を望むばかりです。
「ここクリスタル、このビラビラがアモルファス。これがついたり離れたりで疲労を起こすわけだ。角質化ね足の踵のここんとこみたいに。」
「おおーっ!」
「これが酸性、でも水溶性のものはアルカリによる洗浄で溶かせる。でも水溶性でないのが残る。カルボなんちゃら、これをどうにかする必要がある。で、水溶性でないものについてアルカリがさらに必要になる。で、これ分は必要。でも時間がたつと酸性化&酸化によって喰われちゃうからねさらにアルカリ分を必要とするわけだ。余分にアルカリをつける。で、こいつで出てきた分を迎撃する。」
「ほぉーっ!」
「国立国会図書館の収蔵のコート紙いっぱい見たけどそんなに悪くない。なぜか。コート剤でサンドイッチされてる分いいんだろうね。じゃ君の言う胡粉を塗った紙とする、それは表面に炭酸カルシウム/アルカリがあるってことだ。で、塗ることにより紙の中に炭酸カルシウムが含まれる。で、外的要因がアタックを仕掛けてくると、でも固体のアルカリは反応しない。でも紙は水分を含んでいる。だからイオン化される。よって反応できる。」
「ふおー!」
木部さん話が上手い。科学的な知識がある上に私達のぬるい頭でも理解できるように伝える話術がある。ズボンのすそでも構わない、つかんで離したくない人だ。
「で、どうしてここへ来たの君達は」
ええ、ええ。そーなんですよ若手作家として装丁の模索にですね、手がかりがないものかと来たんですよ!
我々あまりに不勉強な上に材料に対しても無知でしてね。
と目的をつたえることができる。
「そうか、そうすると、ん、ん」
と、頭を回転させてくれる。知りたかったことを教えてくれた上にさらに欲しいものの手がかりまで検索してくれる。大変にいい人だ。
中性のサイズ剤、装丁・マッティングの今、情報公開されたマッティングのありよう、べベルカッター、桐神話しってる?今の時代枯れた桐って手に入るの?等など驚きの連続。
「これ試薬。これ紙。試薬を塗る。ああこれ結構いい紙だよ」
「!!!」
超垂涎物の紙見本帳に試薬を試薬を試薬を
衝撃が隠せない二人。
「ああ、これうちいつもそうだから。」
「!!!!!!」
何もかもが連続して高速で目の前で展開される。
「これあげる」
「!!!!いいのっ?」
「もらいもんだからいい」
「!!!!(基準はそこなのかっ)」
といいつつ、アルカリ酸性試験試薬ペンタイプをもらう。嬉しい。ニヤリ。
「自分でできるところはやったほうがいいね。信頼がおける装丁屋さんが見つけられるまで、また価格に折り合いがつくまでは。」
「うん、自分でやる!やるやるー!」
何もかもに活路を開いてくださる素晴らしい木部さん。なんて素敵なんだろう。一生ついていきます。ええ足蹴にされてもっ。心酔。離しません。いいひとだー。
「どうぞー。ケーキいかが?」
社長お手自らおケーキを勧めていただく。
滅相もございませんおケーキまで恵んでいただくなんて…
「俺これっ」
「(ぱしっ)」
社長に手をはたかれる木部さん…。
「お客様が先でしょ!まったくこの人はもうっ」
「あ、それすっぱい奴だ俺ヤダ」
懲りてない木部徹(さん)。
さっきまでのかっこよさはどこへ…。
社長自らの進言に甘えておケーキをありがたくいただくことにする。そしてとりあえず仕方がないので二人で木部さんにすっぱいの(おそらく)を残してあげる。
「うぅ」
「すっぱくないよ。(強がり?)でね、何ができるかって言ったらやっぱり情報を残すこと。50年後にはへぇそうだったんだーになるのかもしれない。でもどうやったかの情報がないといけない。何が間違いか分からないから。」
ちょっとまたかっこよく見えてくる。が、木部さんの口の中にはケーキがいっぱい。
「あべりがじんばねひとにはなすんだないの。かびさばにはなしてんの。だばらでんぶはなせんの。ぼんなぼとでぼ。でんぶ。ぼぶはぐだの。ざんでだんだろうで。だばら(ごっくん)まちだいしゅぎだの。」
素晴らしい話だ…。ベトナム戦争の脱走兵についての涙なくしては聞けない話、思想観、宗教観。それらがケーキを頬いっぱいに含んだげっ歯類のような きべとおるさん から発せられる。いや実に感慨深い。
木「また来ていいよ」
ふ「えっ?こんなに長く居座った人間にまた来ていいよって言うの?来ちゃうよ?」
木「社交辞令って知ってる?」
ふ「ぐっ」
とにもかくにもジェットコースターのようでしたが、たった一日で素晴らしい情報を得ることができました。ありがとうございます。とても楽しかったです。頭がよくなったような錯覚が得られました。嬉しいです。また色々分からないことがあるとおもうので付きまといます。これからもくれぐれもよろしくおねがいします。資料保存器材の皆々様ありがとうございました。騒がしくしてすみませんでした。ごめんなさい。
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このサイトは年金貰うまで若手作家、年金貰って青年作家という少しアレな世界に足を突っ込んだ人間のブログです。あわよくば各方面より指摘をしていただいて、若手作家:冨川三和五(冨川美和子)がまっすぐ正しい方向に進む為のブログである。日々間違えたとわかれば軌道修正、弛まぬ努力と精進を胸に。コレを読んだ若手作家にはこのサイトをたたき台として利用し検証し、重箱の隅をつつき、且つ実験や情報をコメントして頂、共に成長していこうという趣旨でもある。
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