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「描いて解脱」呪詛のようにつぶやき絵を描く日々
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考えの変化も書いておいたほうがいい気がするので前回のを書き換えるのはやめることにする。
最悪は何かを考え、それよりは幾分いいというのをやることからはじめる。
また、主題に即した保存方法を考えてからやる。朽ちた感じが来てほしい作品ならそれに準じたものを。
(ただ、ベニヤアクはあんまり嬉しくないと思うのでアク対策だけはするべきと思う。)

■厚塗り(日本画?)

既に描いてある自宅保管中の作品について
→なるべく額からはずす。できたら中性紙で合い紙をし、気休めとしてアルカリ系の紙で軽く包んでおく。風通しのよい冷暗所におく。

既に描いてある作品の発表について

→頑張って考える(情報求む)
→提案として、アルカリ紙を額との間に挟むことを考える。
→提案として水貼りをしなおす。アルカリ紙を利用して木製パネルとの間に袋貼りをする。その上からもう一度中性紙で袋張り、そのうえに本紙を載せる。また額との間にも接触部分が大きければアルカリ紙を引くか否か考える。


これから描く作品について
→提案としてPETフィルム貼りの木製パネルを使う。アルカリ紙で袋貼り。その上から中性紙で袋張り。
(側面への対策として、アルカリ紙や中性紙の袋貼りを提案している。)

→提案として、本紙は様々な好きな紙を見つけて描く
(数寄和/紙舗直/わがみ堂/小津和紙等)

→提案として裏打ちの有無は紙の厚さなどを考えて選択する。
(餅は餅屋?)


■薄塗り
既に描いてある自宅保管中の作品について
→仮巻き、自作保護用カルトンなどに入れて保存する。

発表について
→提案として、脳みそを使って考える。
→提案として、餅は餅屋なので表具店、額装屋に行って思考と値段とすり合わせをする。
→提案として、ブックマットというマッティングを参考に自作試行錯誤をする。
→提案として、紙舗直推薦の二点点張りなどを参考にしてみる。


中性紙:おそらく、100% 国産材料楮三椏雁皮の和紙。紙舗直の保存修復用の紙は高知の紙試験場の吊り書き付也。特種製紙の中性紙、ミューズのマッティング用中性紙。一般洋紙既製品についてはPHをよく見る必要がある。写真包材等も見ると見つけられるかもしれない。

アルカリ紙:具引き(このブログ上では胡粉や、炭酸カルシウムを膠で半紙や楮紙に塗った紙・自作を指す)/特種製紙製AFプロテクト(安価)等


できたら、特種製紙のサイトや、ミューズのサイト保存のあたりを読むとより理解が深まると思われる。
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こんばんわ。描く本紙の下に紙を貼れば、裏打ちの必要はうすぬりなら、なくてもいいのですかね?パネルのヤニをそれで止めてくれるわけですね。
ちょっと話はそれますが、富川さんの作品は薄塗りのものなのですか?画面上では粒子はわからないので。
ありがちなずっしりした岩絵具感というより、水彩のような色も爽やかですてきな発色ですし、どうやって描いているのだ!?というような思考回路に至りました。


Posted by 芽衣 at 2008.03.21 01:58
Edit
どもども 芽衣さん お久しぶりです。
①本紙の下に紙を貼れば… → 一応おそらく十分です。但し、袋貼り二回の下貼りです。しかし、絶対ではないです。
②冨川の画が薄塗りかどうか… → そうではないのもあるしそうなのも有ります。



■私の乏しい経験より思ったことを書いておきます

アクを防ぐ策として、パネルの下貼りを袋張り二度したものがとりあえずできる安価なアクを防ぐ策としてよいようです(安価最上級は袋張りの下に+蓑貼り)。しかし、実際そのうえで描くというのは経験上描きにくいです。蓑貼りなどもアクを防ぐにはよいのですが総じてぼわぼわして描くに対しては描きにくいです。特徴として平滑に塗るのが塗りにくいです。


なので薄塗りで描く時はできれば仮貼りをのうえに一度本紙を貼ってその上で彩色、その後袋貼りを二度したパネルに貼りなおす。というのがよさそうなかんじでした。貼りなおしが面倒で且つお金があるならPETフィルム張りパネルという策も有ります。その場合桟部分に対しての対処として一度は袋貼りはしたほうがいいと思います。パネル貼りする上で常にですが、糊付け部分は桟の下面ですよ。パネル側面に糊付けはお勧めしませんです。

しかしまあ、仮貼りの本式のは実は作るのとても大変ですよね。臭いしねー半年待たなくてはならないしー。まだ私も作ってないし。なので、楮紙レベルなら貼らずに描いてみたり、雁皮でも有る程度なら貼らずに描いてみてはいかがでしょうか。かなり大丈夫とさる方もおっしゃっていたし、私もやってみて紙によってはまあいいかなという感じでした。皺皺が気になり始めたらアクリル板にでも仮張りすればいいので、どうにかなる。
また、一度通ると思いますが小作品についてアクリル板を仮貼りとする横着戦法があります。が、アクリル板の上に仮貼りをして描くのには雁皮にかぎりお勧めしません。何故なら雁皮の引きが想像以上にあり勝手にはがれてしまうからです。やってみるとわかりますが、ばしっっと軽快な音がしてひとりでに剥がれます。笑えます。

また、内緒ですがある先生に話を聞いたところ、新鳥の子を貼りこんだベニヤパネルに白っぽいアクリル絵の具を柿渋のかわりに塗って仮貼りとした、という話も聞いてあります。その先生は柿渋色が画を描くのに邪魔という理由から作成したそうです。アクリル絵の具を塗ることにより軽い耐水性を持ち剥がしたいときにはがれやすく、また、紙の引きがある程度同じになるので良いということらしいです。内緒です。ここだけの話です。(バレバレー)これはそれぞれの紙の引きを合わせるという点でかなり期待大のお話でした。なので応用としては、楮紙の仮貼り、雁皮紙の仮貼りというふうに思いのままに…。まだこれは実験していません。やってみたら感想聞かせてくださいな。私も五月には作る予定…!またブログレポートします。


学生時雲肌ドーサ → 去年雲肌自家ドーサ → 去年夏高知和紙自家ドーサ → 去年暮れよりいろんな紙で実験(ドーサなし)

というふうに移行しています。なのでサイトに展示してある画は違いは有れど比較的私的概念とすると、「厚塗り系」の画です。しかし学生雲肌ドーサの頃から私の絵はあまり厚くはなく白番(15~11番)好きということもあり、細かい絵の具ばかり使っていました。それでも画面をピンセットで引っ掛けると一ミリぐらいは彫れましたが。

サイト展示してある絵、去年の夏過ぎからはできるだけ薄くできるようになり(三年前よりはちょっとは上手くなってきたからっ)薄くなってきていました。。

なので展示してある絵で一番厚いのは「昼寝の残滓」「星と雲を連れて」です。その後はだんだん薄塗りになってきて、局所的に(涙盛り上げ加工)等で厚くしたりする場合があります。今度参考までに接写写真を載せますね。(接写可能なカメラ買ったってもらったから!←ばか自慢!)

そういえば芽衣さん学生をご卒業でしたよね。そろそろお式の頃?かしらもう終わったかな?間違ってるかもしれないけれどとりあえず、ご卒業おめでとうございます。実に絵描きは点です。沢山の仲間を死守する為に情報をえさに絵描きネットワークを構築してみてください。それはそれはとても世界が広がりますよ。
2008/03/21
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間違いなどをやさしく指摘、もしくは指南してくれる人大大歓迎!世の中こんな仕組みというのも教えてくれると嬉しいです。
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