続・びょうぶー

「おはようございます。今日も宜しくお願いしますっ」
「はーい」

骨縛り　の後は　透き止め　そして期待の蓑貼り　だ！

がーん自分で実験していたのとはかーなり違うということがわかった！学習した！。
みんなっふかわのやり方真似しちゃダメだよっ！

「かまちから逃がして糊をつける」
「逃がす？」
「かまちよりのりを内側から入れて…　こうっ」
「はいっ、こうですかっ」
「糊のつけ方もなってねーなー。あーん。こうやって　ぽすぽすぽす　わかったかーん。別にかっこよくしてこうやってるわけじゃねーんだぞー、のりを叩き込むためにやってんだー」
「はいっ」
「刷毛がねておるっ」
「はいっ」
「しっかし娘もこんな道楽者のかーちゃん持ってたいへんだなおい」
「！！」
「マニアか？」
「！！」

ちょっと…なんか…わたしにとって新しい形容詞だ…な。
えへ。

「おらっ刷毛がねっぱなしだっ」
「はいぃぃっ」

表具師さん達のようにはなれないけど色々教われるってすごく楽しい。
ま、不出来な自分は否めないけどな…。



そうだ、一つ言っておこう。女王様はちょっぴりゆび先を小刀で切ったもんだから
「いたーい」
ってゆって、軸先つけるの職人さんに全部やってもらってたー。
さーいてー。ずっるーい。
みんなっ！女王様をこれ以上甘やかしちゃダメだよっ！